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【小説感想】帰ってきたヒトラー 偉人はやっぱり偉人だった

2011年にアドルフ・ヒトラーが亡くなる直前の姿でよみがえるという物語です。

私はヒトラーさんについてあまり多くを知りませんでした。ユダヤ人を大虐殺した独裁者というくらいの認識しか持ってなかったんですよね。ですからこの本を読んで驚きました。やはり偉人は偉人であると(この小説の描き方の問題もあるでしょうが)

 

この小説を読んだ印象ではヒトラーさんは強い信念とカリスマ性を持った人物だったようです。これはなんとなく予想していました。だからこそ多くの人の支持を得たのでしょう。しかし、これもやはりと言うべきか、現代の感覚とは大きくずれた考えを口にすることもありました。それも彼なりの信念に基づいたものだから恐ろしかったです。

 

意外だったのはヒトラーさんはベジタリアンでありお酒も飲まないということでした。つまり彼は独裁者ではありましたが暴君ではなく、かなり自分にも厳しい人だったんですね

 

歴史に大きく名を残すような人物はみんなこのような強い信念を持っていたのでしょう。もちろん大虐殺や戦争は別の問題です。そこに話しを広げるとむずかしすぎて私にはわかりませんが

 

 

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫)

帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫)

 
帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)